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本来の美術館と美術学校。

芸術と宗教の修行は一つ。

 
一如
佛法 神法 観法と画法
佛道 神道と画道

真理は一つ 天地に二つはない
宗教的真理と芸術的真理は一つ

自然の真理の探究と
聖典の言葉の真理の探究は一つ

佛法 神法と画法は一つ
佛道 神道と画道は一つ

自然の生命と神佛の生命と
人類の生命と芸術の生命は一つ

自然の道と神佛の道と
人間の道と芸術の道は一つ

 
 
 

 
 
 

本来の美術館と美術学校。

 

 芸術は一つの宗教であり、宗教は一つの芸術である。
 宗教的創造と芸術的創造は一つである。
 最大の宗教家は最大の芸術家であり、最大の芸術家は最大の宗教家である。

 古来から東洋においても西洋においても、美術館と美術学校は寺院や教会の中にあった。
 そこは大自然の永遠の真実と生命――これを法・神と呼ぶ――を最大の師とし、歴史上の大芸術家・大宗教家の真人、神人達を模範とする、共同生活の修道の場であった。
 大自然の永遠の真実・生命・法・神への信仰において、文学(教学、哲学、詩等)と音楽と美術は一つのものであった。
 信仰告白のために美術(建築、彫刻、絵画、工芸等)の作品がつくられた。
 写神・写佛するようにデッサン=基礎の修業が行われた。
 精神の偉大さを欠く物質文明に追従する現在の美術社会――美術集団(画壇等)や、美術学校(大学等)――は、本当のデッサンを全く喪失している。
 現在の美術社会は、大自然を最大の師とし、歴史上の大芸術家・大宗教家達を模範とする、修道が全く無くなっている。
 無思想、無理想、無信仰の廃墟のようである。
 このような精神的頽廃と混迷の危機的な現在に、大自然を最大の師とし、大芸術家・大宗教家達を模範とする、自己教育と、精神伝統、古典の継承と、新たな芸術と宗教一体の文化の創造が肝要である。

 
 
 

 
 
 

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