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釈迦牟尼・佛陀の教え。(一)


     釈迦牟尼・佛陀の教え。(一)


                          

   愚直に、自分に出来る限りのことを。
   只デッサン。

        

釈迦にシュリハンダカという名の弟子がいた。
生来何をやっても愚鈍で、物覚えのわるい人だったという。父と兄につれられて出家して釈迦の僧団(サンガ)へ入りたいと願い出たが、釈迦の前で何も言えずただおろおろしているので、父と兄はもうこれまでと思ってシュリハンダカをつれて引き下がろうとした。
その様子を見ていた釈迦は、シュリハンダカに、お待ちなさいと声をかけた。そうしてごく短い教えの言葉と、箒を一つシュリハンダカに手渡した。毎日この教えの言葉を唱えることと、箒で早朝から僧団(サンガ)の中をすみずみまで掃除することを命じた。そのことをシュリハンダカは一生懸命に守り、長い歳月の修行に励み、ついにシュリハンダカは聖者(阿羅漢)になった。

法句経に次の言葉がある。
口にする多きによらず、聞くところ少なしといへ、聞くままに身に行ひつ、能く守り等閑にせぬ、かかる人なむ法(ダルマ)を護持する。

私は聖シュリハンダカのようになれたら誠に幸なことである。

デッサン=基本をやりなさい。この一言が大聖釈迦牟尼・佛陀の私への教えである。
只デッサン!。只管打坐、只題目、只念仏、皆同じである。

 
 
 
 
 
 

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