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釈迦牟尼・佛陀の教え。(二)


      釈迦牟尼・佛陀の教え。(二)


 独り沈黙して自分の眼で、自然の存在自体を深く見て、制作する強い意志を持て。自分の仕事に徹せよ。


 

 絵画の仕事は、若い時から一生涯の長い歳月を、自然に厳しく対峙して、 全力をつくして制作する、強い意志と忍耐と体力が必要である。

 謙虚に初心を忘れず、デッサン=基本の勉強に励むことが大切である。

 基礎の力があってこそ、その上に独創的で普遍的な世界が開けて来るのである。このことは絵画のみならず全ての芸術、全ての科学の仕事についても言えることである。
佛道、佛教の創始者の釈迦牟尼のムーニは沈黙の聖者の意味である。
釈迦は独り沈黙して自己の精神の眼で、自然萬象の真実を深く徹底して見た人である。

 独り沈黙して自分の眼で、自然の存在自体を深く見て、制作する強い意志を持て。自分の仕事に徹せよ。
 これが画家の自分への釈迦牟尼の教訓である。

現代芸術は独り沈黙して自然を深く見ることも、デッサンをすることもしない。そうして勝手気儘なことばかりしゃべりまくっている。

 世の中の遊戯や娯楽や快楽に、満足を感ずることなく、心ひかれることなく、身の装飾を離れて、真実を語り、犀の角のようにただ独り歩め。

                  スッタニパータ

 

 
 
 
 
 
        

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